名古屋市の『経営のわかる』会計事務所 公認会計士・税理士 林千尋事務所
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● 書評 |
【今月の書評】
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”要するに、何が 書いてあるの?”
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忙しい社長様に代わって、ビジネスに本当に役立つ「本」につき、ポイントとなる部分を抽出してお伝えいたします! ”要するに、何が書いてあるの?”を簡潔にまとめました!
「美容院と1000円カット
どちらが儲かるか?」
林 あつむ 著 |
「4000円の美容院と1000円カットの店、どちらが儲かると思う?」
「客単価が高い分、美容院の方が儲かると思います・・・」
誰でも、単純にこう考えがちですよね。ただ、そんなに簡単には解答が出ないような気もしますよね。
問題なのは、何より、どうやってこの問題を考えればよいのかがわからないことです!!!
すなわち、すぐに考え方がわからないということは、実際御社でも、普段このような基本的な簡単なことすら、十分考えた上で戦略的に行動することができていない、ということではないでしょうか?
実は、コンサルティングをさせていただいている私自身、すぐには解答がみつけられませんでした。
通常、商売をする上で、販売単価をいくらにするのか、薄利多売型ビジネスでいくのか高級路線でいくのか、こういった「価格戦略」、「商品構成上のポジショニング」は、戦略上の最重要課題です。
にもかかわらず、自社の戦略を明確にしていない会社も多数あります。
「4000円の美容院と1000円カットの店、どちらが儲かると思う?」
美容院は、1人当たりのカット代金は4000円。材料費200円。粗利益3800円。 ただし、60分かかるので1日の応対客数は最大6人。 従って、1日の粗利益は3800円×6人=22800円。 ここから、1日当たりの間接費(家賃等)7200円を引くと、1日当たり利益は15600円。 1ヶ月の利益は390000円。
1000円カットの店は、1人当たりのカット代金は1000円。材料費100円。粗利益900円。 10分でできるので1日の応対客数は最大40人。 従って、1日の粗利益は900円×40人=36000円。 ここから、1日当たりの間接費(家賃等)7200円を引くと、1日当たり利益は28800円。 1ヶ月の利益は720000円。
1000円カットの店にすれば、利益は倍増します。
本には、客1人当たりの計算がごちゃごちゃ書いてありますが、
要するに・・・
高い客単価、高い利益率で回転が遅い 低い客単価、低い利益率で回転が速い
この2つを比較して、後者の方が利益が倍近くあるということです。
ポイントは、回転が速いと売上が増え、お客さん1人あたりの負担すべき間接費(家賃等)も少なくてすむということです!!
おそるべし、1000円カットの店!
おそるべし、牛丼の吉野家!
おそるべし、ユニクロ!
ましてや今は低価格商品が好まれる状況にあります。
果たして、最強のビジネスモデルやいかん?
今月の書評 |
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